
下を向いた瞬間鼻水がツー…
目玉を取り出して洗いたくなるほどの目のかゆみ…
花粉症の人には辛い季節が今年もやってきました。
東京では今や約2人に1人が花粉症だそうです。
「自分には無縁」と思っていても、ある日突然発症する恐怖の花粉症。
この数字を見ると、まだ症状がない方も決して人ごとではありませんよね。
花粉の飛散量は昨年も多かったですが、今年はそれを3倍近く上回る大量飛散の年となる予想です。
そうした情報が耳に入れば、外に出ることはもちろん、
窓を開けるのも躊躇してしまいますが、家に籠ってばかりではいられないから困ったものです。
だからこそ少しでも苦痛を和らげるために、本格的な花粉シーズンの前に、
花粉対策グッツを買い漁っている方も多いのではないでしょうか?
そんな花粉対策グッズ。
年々改良が加えられ、症状をずいぶん楽にしてくれる商品が続々登場しています。
花粉をブロックするスプレーなどは画期的で愛用者も多いですが、
こうした商品に救われている方は多いはずです。
しかしながら、それらは一時的な対処にしか過ぎません。
花粉症の症状を予防・改善するためには、生活習慣を整えて根本から体質を変えていくことが何より大切です。
そこで今回は、
【花粉症予防や辛い症状の改善に役立つ食べ物】をご紹介します。
食は健康の基本!ポカポカ陽気で本来気持ちが良いはずの春を、
花粉症のせいで憂鬱な季節にしない為にも、中からの対策として是非お役立てくださいませ。
花粉症の予防や症状緩和に役立つ食べ物
「花粉症」の方にとって春はとても辛い季節…。
お花見やレジャーなど、春を満喫したい気持ちはあっても、
花粉症のせいで心から楽しめない…逆に憂鬱と言う方は多いですよね。
以下ではそんな
花粉症の予防や症状緩和に役立つおすすめの食べ物をご紹介します。
日頃の食事に積極的にとりいれて、辛い花粉シーズンを元気に乗り切りましょう!
青魚や鮭

青魚に豊富に含まれるEPAやDHAと言った脂肪酸には、
花粉症の原因になる「プロスタグランジン」の量を低下させる働きがあります。
鼻づまり、目のかゆみなどの不快な症状の原因となる「ロイコトリエン」の量を低下させる働きもあり、
花粉症などのアレルギー症状を緩和する効果が期待されています。
また、鮭の色素成分である「アスタキサンチン」には、
花粉症を引き起こす原因となるヒスタミンの作用を抑える効果があり、症状緩和に役立つとされています。
食の欧米化が進む日本では、肉の摂取が増え逆に魚の消費量が減少しています。
アレルギー抑制効果のある脂肪酸の摂取が減ったことが、 花粉症人口の増加を招いているという指摘もある為、
オメガ3系脂肪酸やαリノレン酸が豊富な、魚や亜麻仁油、えごま油、しそ油を摂るなどして積極的に補いましょう。
納豆や漬物、ヨーグルトなどの「発酵食品」

発酵食品には、腸内環境を整える働きのある、乳酸菌やビフィズス菌が豊富に含まれています。
人体の7割から8割の免疫細胞が腸に集まっているため、
腸内環境が整うことで免疫力が高まり、花粉症の予防やアレルギー症状の緩和が期待できます。
花粉症は、アレルゲン(花粉)に対する過剰な免疫反応によって引き起こされます。
この免疫反応が起きる際に「IgE抗体」が体内で作られ、これが花粉症の原因となりますが、
乳酸菌には「IgE抗体」の働きを抑制する効果もあります。
発酵食品を毎日食べて…もしくは食事で難しい場合はサプリメントから効果的にとり入れ免疫アップを図りましょう。
魚やキノコ類に豊富な「ビタミンD」を含む食品

また、キクラゲや干し椎茸などのキノコ類や、サケ、しらす干しなどの魚類に豊富な「ビタミンD」も、
花粉症を予防する効果が期待できます。
ただ、ビタミンDは食事からも摂取することが出来ますが、1番効率が良いのが”日光に当たること”です。
人は日光に当たることで体内でビタミンDを生成します。
花粉症の人は室内にこもりがちですが、なるべく外に出て日光浴をするのが手軽な対策となります。
レンコン

レンコンのネバネバ成分である「ムチン」には、抗炎症作用や粘膜を強化する働きがあります。
また食物繊維が豊富で、腸内環境を整える役割があるほか、
ポリフェノールの一種である「タンニン」が免疫力アップにも役立ちます。
レンコンの表面にある黒い斑点は、お茶の成分としても有名な「カテキン」というポリフェノールです。
これらのポリフェノールは老化防止や美肌に役立つほか、花粉症の症状緩和にも役立ちます。
ポリフェノールは皮に多く含まれているため、
レンコンを調理をする際には、皮付きのままで調理して食すのがお勧めです。
緑茶、べにふうき緑茶、甜茶(てんちゃ)など

緑茶などに豊富に含まれるポリフェノールの一種「カテキン」には、
上記でも記した通り、アレルギー症状の原因とされる「ヒスタミン」を抑制する働きがあることが知られています。
特にべにふうき緑茶には、花粉症の原因となる「IgE抗体」を抑制する働きがある、
「メチル化カテキン」が多く含まれており、花粉症の症状緩和に役立ちます。
また、甜茶(てんちゃ)という甘い中国茶にも、抗アレルギー作用や抗炎症作用があります。
日ごろから食事のお供として、これらのお茶を選ぶと良いかもしれませんね。
シソ

シソに含まれる「ルテオリン」と言う物質にも、 花粉症を引き起こす「IgE抗体」の分泌を抑える作用があることが知られています。
また、シソに含まれる「αリノレン酸」には、抗アレルギー作用もあることが知られています。
アレルギーの症状緩和・抑制に役立つ食べ物
他にも…アレルギーの症状緩和、抑制に効果的な食ベ物として、
玉ねぎやトマト、キャベツ、にんにく、ごまや大豆なども有効です。
これらの食材はどれも免疫の過剰反応を抑えて、
アレルギーに強い体作りに役立つ食材ですので積極的に取り入れてみてください。
花粉症対策に役立つ食べ物で中から元気に
花粉症の発症には自律神経の乱れが関わっているとされます。
規則正しい生活や食事からしっかりと栄養をとること、
質の良い十分な睡眠を確保することや、ストレスを溜めないこと等、
基本となる健康的な生活が何よりの予防・改善策であることは忘れてはいけません。
これを基本とした上で、上記でご紹介した食品を積極的に活用し、
生活習慣を整えることから対策を心掛けていきましょう。