
あなたは、1日にどれぐらいの時間を座って過ごしていますか?
私はご飯を食べる時、テレビを見るとき、そして主に仕事でパソコンに向かう時に多くの時間を座って過ごしています。
もちろん、運動は毎日取り入れて、健康維持に努めてはおりますが、それでも圧倒的に座っている時間が多いです。
同じように、立ち仕事やスポーツを仕事にでもしていない限りは、座っている時間の方が圧倒的に長い方がほとんどですよね?
しかしながら、この”
座る”と言う行為が、実は!場合によって美容や健康に悪影響を与える…
しかもこの影響は、喫煙よりも害があるとしたら…ちょっと衝撃ではないでしょうか?
そうです。座位のまま長時間過ごすことは、アンチエイジングや健康を考える上で大きなマイナスになります。
パソコンやスマホ、テレビの画面に集中しているとき等、時間を忘れて長時間座位を続けてしまいがちですが、そうした
”座りっぱなし”が老化を早め、寿命を縮める悪習慣の一つになっているのです。
それにも関わらず、1日にどれぐらいの時間座っているか?気にしている人はあまりに少ない様に感じます。
そこで今回は、「座りっぱなしが老化を早め、寿命を縮める理由」についてご紹介します。
特にデスクワークなど座りっぱなしの時間が長い方、アンチエイジングに力を入れている方は必見です!ぜひ本日も最後までお付き合い下さいませ。
座りすぎによる健康への影響とは?

「座りっぱなしでいる時間が長い人ほど、老化が早く、寿命も短くなる」そんな恐ろしい研究結果が、アメリカを中心に続々と発表されています。
「座り病」とも言われ、座りすぎによる健康への影響に注目が集まっているのですが…
ところで、座る時間が長くなることの何がそんなにいけないのでしょうか?
座りすぎの生活はテロメアの劣化を進める
ここでキーワードになるのが「テロメア」です。
テロメアとは、私たちの細胞一つ一つの中にある染色体の末端に存在している構造体です。
DNAはご存知ですよね?
私たちの体の設計図(遺伝子情報)がDNAで、このDNAの両端に蓋のようにテロメアが付いていて、DNAの重要な遺伝子情報を守ってくれています。
そしてこのテロメアは細胞の分裂が進むたびに徐々に短くなり、テロメアがなくなった時点で細胞の分裂がそれ以上行えなくなり、細胞は機能しなくなります。
少し分かりにくいですが、子供はこのテロメアが長く、老人は短いと言ったらわかりやすいかも知れませんね。
老化や寿命にこのテロメアの長い短い(劣化)が深く関わっているのです。
そしてこのテロメアの劣化を進める原因の一つに!
「座りすぎの生活」が挙げられます。
アメリカの研究では、座ってテレビを見る時間が1日2時間未満の成人と比較した場合、2時間~4時間未満の人、4時間以上と、座る時間が増えるにつれて、死亡リスクが11%ずつ上昇すると言うデータが出たそうです。
また1時間座り続けるごとに平均余命が22分ずつ短くなると言う研究データも出ており、座りっぱなしが健康に与えるリスクは「喫煙以上」とも言われているから恐ろしいですよね!
このほかにも、同じくアメリカの研究で、1日10時間以上座っている高齢女性は、1日40分未満の中程度、またそれ以上の活動を行っている女性と比べ、なんと!8年も早く細胞の劣化が起きていることがわかっているから増々恐ろしい。
つまり、この結果からもわかるように、じっとしている時間が長いほどテロメアの劣化が進み、老化やそれに伴って病気のリスクも高まると言うことです。
そして、逆を言えば、若い時はもちろんのこと、体を動かすことが億劫になる高齢になってからも、積極的に体を動かすことで老化を遅らせることも可能と言うことが分かります。
座りすぎによる悪影響を回避する為に
座りっぱなしによる健康への悪影響を回避するためには、長時間座り続けないことを意識することがとても大事です。
デスクワークのお仕事では、しょっちゅう動き回る事は難しいと思いますが、ちょっとした心がけで座りっぱなしを回避することは可能ですので、是非、なるべく座る時間が続かない様心がけていただければと思います。例えば、
・仕事で他の部署に用事があるときは内線を使うのではなく、直接出向いて用事を伝える
・外出する用事を自ら進んで受けるようにする
・せめて電車やバスなど通勤時にはなるべく座らないようにする
・テレビやネットサーフィン、ゲームやSNS等をする時間を減らす。もしくは座りっぱなしにならない様に気をつける
などを心がけ、出来るだけ座る時間を減らすよう意識してみてください。
こうした日々の心掛けでテロメアの劣化は防ぐことが出来ますよ。
座りすぎを防ぎいつまでも若々しい肌へ
さて、ここまで読んでみていかがでしたか?
これまで、自分が1日にどれだけ運動したか?どれだけ健康に良い食事ができたか?どれだけの頻度でジムやエステに通ったか?などを気にされることはあっても、”座る時間の長さ”を気にした事はなかったのではないかと思います。
エステやジム、高い化粧品にお金をかけることも大切かも知れませんが、ここでお話ししたことはもっと大事なことではないでしょうか?
ぜひこの機会に、長時間座っていることのリスクを再認識して頂きまして、いつまでも若い肌、そして健康な肉体の維持に努めてみて下さいませ。